※今回は3分割で・・・
HGグレードのガンバレル&ダガーを塗装の違いでの表現で3体製作してみました。
全く同じ色(各色1色しか作っていません)を使い、手法の違いとベース色(白orグレー)の違いで3種各々が違った仕上がになっています。
塗装方法の一例として参考にでもなれば幸いかと思います。
仕上げコートのみ各々使い分けています。
◎各塗装方法解説
A )グレーから立ち上げ(いわゆるMAX塗)+マット仕上げ(艶無し)
B )白ベースのフラット(グラデーション無し)+セミグロス(半艶)
C )白からのトーンダウン+グロス仕上げ(光沢)
各、塗装方法の違いと仕上げによるイメージの違いに注目してください。
尚、3種類とも全く同じインクを使用し手法による表現の違いを出してあります。
(仕上げ用インクは『マット』『セミグロス』『グロス』と使いわけています)
A) グレー立ち上げによるマット仕上げ オーソドックスな手法ですが、立体感に富み 完成後のイメージが暗くなる傾向に有ります。 小スケールでも見応えのある完成品に仕上がります。 スケール物のモデルにも多用されます。 |
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B) 白ベースのグラデーション無し(フラット塗装) セミグロス仕上げ 塗装方法としては単純な手法ですが、その分 完成後のイメージはハッキリとした色分けと アニメモデルやキャラクター向きの塗装方法です。 キャラクターにインパクトを持たす際に良く |
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C) 白からのトーンダウン/グロス仕上げ 高度なスプレーワークが必要とされる手法です。 完成後のイメージは非常に明るくインパクトのある物と どちらかと言うとビッグサイズな物に向く塗装方法かと |
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※3種類共通の製作方法。同じ仕上げです!
※パーツ洗浄、チェック
パーツの確認後、中性洗剤で洗浄致します。
ここで部品の欠落や成形不良のチェック。
最近は成型不良等の心配は殆ど無くなりました・・・・かな?
(実は最近、一件ありました・・・笑)
※仮組み
全体のイメージを確認するために仮組みをします。
問題が無ければ次のステップに移ります。
パーツの兼ね合いやクリアランスをチェックしておきましょう。
組立後に塗装が難しい部品等は分割方法を変えてしまうのも良い方法ですが、強度等に気を付けて
真鍮線やアルミ線を使い補強も忘れずに入れると効果的です。
全体のイメージが掴めたら、塗装方法を考えます。
●プロポーションも良くストライカーパックを装備してもちゃんと自立します。 ●メインカメラやライフルのスコープ部等の "ふち" が厚いので薄くするとスケール感が違って来ます。 ●ストライカーパック等の "羽" も同様に薄くします。 ●各部の "エッジ" をしっかり出します。 ●頭部アンテナは細く削り込みます。 ●シールド先端も突出武器らしく尖らせて見ます。 (尖った部分には注意しましょう!) ●指はハイディテールマニュピレイター風に関節等を造っています。 |
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腰フロントアーマーは左右独立して可動する様に真ん中で一度切開してストッパー(抜け止め)を施してあります。 これで脚を前に出した時に反対側がだらしなく開く事が無くなります。 |
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ガンバレルストライカーは少し小さめな気もしますが、形状は良好でレールガンも分離出来ます。 展開状態でディスプレイする場合は有線(ピアノ線)等でつながっている様な感じにしても面白いかと思います。 バルカン砲は左右でつながっていますので、丁寧に切り離して奥行きを見せる様にします。 各ウイング(羽)は薄く加工して置きます。 |
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スタンド裏にはレールガン差し替え用の部品が収納出来ます。 小さな部品なので無くさないように考えられています。 ガンバレルストライカー単体で展示する際にはダガー用のスタンド部品も取り付けて置くことが出来る親切設計になっています。 |
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※組み立て
部品点数も比較的少なく組立はスムーズに行えます。 |
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※下地処理
パーティングライン(つなぎ目)やゲート(湯口)の処理がおわったら、
全体をサーフェイサーで一度塗装。ここで各部品のひけやパーティングラインの消し忘れをチェックします。
問題が発生した部分を800〜1000番のサンドペーパーで根気よく修正致します。
※4・下地作り参照
塗装方法の違い
A)下地グレーからの立ち上げ塗装 ※注意点 全体のイメージが出来てから塗装しないと思わぬ仕上がりになります。 |
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A) マット仕上げ |
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アンテナ/ウイング等はシャープに成形 |
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B)下地白からのフラット塗装 ※注意点 グラデーション無しのフラット塗装ですので塗り残し等 "ムラ" に注意します。 |
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B) セミグロス仕上げ |
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アンテナ/ウイング等はシャープに成形 |
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C)下地白からのトーンダウン塗装 ※注意点 仕上がりのイメージを持たずに塗装すると全体にまとまりが無く完成度の低い物に仕上がります。 |
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C) グロス仕上げ |
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アンテナ/ウイング等はシャープに成形 |
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※塗装(エアーブラシ使用)
塗装は基本的にエアーブラシを使用します。
カラーはAssure Color『標準インク』を使用しています。
3種とも全く同じ色を使用し手法の違いでの表現方法を出しています。
メタリック部分(金色)等には金色に『パルコ』を入れて発色を良くしています。
各部の塗り分け(HGは各所に必要な部分があります)は基本的にマスキングで対応しています。
特に "ヒザ" や "ボディー下左右部" 等うっかり見過ごす箇所が数点あります。注意しましょう。
※塗り分けが必要な部分
「頭部/ メインカメラ・フェイス部カメラ」
「ボディー/胸部ダクト・首等フレーム・胴体赤パーツ下左右」
「サイドアーマー/ ビームライフル取り付け部」
「肩アーマー/ フレーム突起・アーマー下部フレーム・オレンジ部・上腕部」
「ビザ/ 下部グレー・サイドマル突起」
「背面/ フレーム・スラスター・スラスター内部・ストライカーパック接合部」
「ビザ関節下バーニア」
「ストライカーパック/ レールガン蓋内部」
「武器類/ ビームライフルスコープ部・シールド黄色」
等、(記入埋もれ有るかも?)比較的必要各所にわたり存在しています。
仮組状態(未塗装) 頭部アンテナのシャープ化 | |||||||||||
A) 立ち上げ/マット仕上げ | |||||||||||
B) フラット/セミグロス仕上げ | |||||||||||
C) トーンダウン/グロス仕上げ | |||||||||||
仮組状態(未塗装) | |||||||||
A) 立ち上げ/マット仕上げ | |||||||||
B) フラット/セミグロス仕上げ | |||||||||
C) トーンダウン/グロス仕上げ | |||||||||
仮組状態(未塗装) シールド先端は鋭く削り込み | ||||||||
A) 立ち上げ/マット仕上げ | ||||||||
B) フラット/セミグロス仕上げ | ||||||||
C) トーンダウン/グロス仕上げ | ||||||||
仮組状態(未塗装) ウイングのシャープ化・フロントアーマーの分割可動・指のディテールアップ | |||||||
A) 立ち上げ/マット仕上げ | |||||||
B) フラット/セミグロス仕上げ | |||||||
C) トーンダウン/グロス仕上げ | |||||||
加工後 機首は全体に平べたく先端はシャープに加工 |
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仮組(未塗装) | ||||||||||||
ガンバレル機首は平たくシャープな流線型に改修。 レールガンは分離可能。 |
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ビームサーベルは先端を鋭く削り込み。 A)立ち上げ/マット仕上げ |
B)フラット/ セミグロス C)トーンダウン/グロス ともにA)と同様に削り込み |
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塗装は蛍光カラーを使用し発光状態にすると手に持たせても面白い。 | ||||||||||||
※墨入れ(3種同様)
塗装が完成後に、『スミレ』を使い墨入れを行います。
ベタベタと『スミレ』を塗りつけ、専用クリーナーと模型用ウエスで行いました。
この際、モールドが薄い場合はけがき針やデザインナイフ等でしっかりと復帰させます。
※マーキング
キットに付属のマークシートを使用しました。
ぎりぎりまで余白を切り取り貼り付けます。
今回は3種全て『月下の狂犬』モーガン・シュバリエ仕様としてあります。
数機製作するのであれば量産期用に肩のマーキングシールが「001」「002」「003」と3種付属していますし、
インデックスシール(最近見なくなりました・・・)(レコード屋等で入手可能・・・?)で機体番号を変えると面白いでしょう。
※トップコート(仕上げ)
最後に仕上げとしてトップコートを全体に吹き付けます。
グラフィックアートの世界では古くから仕上げとして使用されていた手法です。
今回は3種3様で『マット』『セミグロス』『グロス』と使い分けて使用しています。
本来ならば、装甲部分・フレーム部分・武器類と表面仕上げを変えて使用します。
ライフルスコープ/モノアイ/ガンバレルストライカーのウインド等は3種とも強艶でグラス感を表現してあります。
※ステージ 3種類とも同じウッド製のステージを製作してあります。 |
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A)立ち上げ/マット仕上げ ●付属スタンドはマット仕上げ ※一番オーソドックスな手法ですが、全体にまとまりがあり、重量感も得られる手法だと思います。 小さな物から大きな物までアレンジ次第で素晴らしい仕上がりが期待できます。 |
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B)フラット/セミグロス仕上げ ●付属スタンドはセミグロス仕上げ ※使い方によってはチープになりがちな手法ですが、カラーマッチングをしっかり行うことで、キャラクターが非常に引き立つ手法です。 色のメリハリをしっかり付けて個性を際だたせて見せる事の出来る塗装方法です。 マット系のトップコートでも十分に効果を期待できます。 |
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C)トーンダウン/グロス仕上げ ●スタンドはグロス仕上げ ※各種の塗装方法の中では最も難しい手法となります。 スプレーワークに慣れが必要です。 失敗すると只の色の剥げかかった「ぼけた」仕上がりになります。 今回も最も時間を費やした手法でした。 ただ、なれてくると思い通りの色を発色させる事の出来る手法です。 難しく考えずにとにかくチャレンジして見ることが大事です。 その分、完成時のインパクトは十分で、キャラクター物からスケール物まで幅広く使え、見栄えのする完成品となると思います。 単調になりがちなカラーリングには効果が期待できます。 特に大きな面ならば、さほど難しくは無く立体を強調するには持ってこいの手法だと思います。 執拗にカラーを塗り重ねるとただのフラットな塗装になるので、注意が必要です。 |
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