BANDAI(バンダイ)MG(、マスターグレード)
1/100 SCALE MSN-04 SAZABI 『グロスパール仕上げ』

BANDAI(バンダイ)MG(、マスターグレード)
1/100 SCALE MSN-04 SAZABI 『グロスパール仕上げ』

●はじめに・・・
バンダイから発売の1/100 MG (マスターグレード)サザビー です。
このサザビーは前に制作した 1/100 MG New GUNDAM と対になるキットです。
(制作者が違います。ご注意!)
前回のNew GUNDAM の塗装を考慮し、更なる光沢と完成時のイメージを追求致しました。
昨今はやりの軽い目のグラデーション塗装にパールの輝きと硬質な表面処理で仕上げてあります。
全体に金属質をイメージし表面処理の違いから来る光沢で差別化してあります。
さらに、アンテナや各部をシャープに削り込み、大きな面をなだらかな曲線に変えることで
その優雅さとシャープさを一層引き立つイメージ作りを心がけました。
さらに濃いめの墨入れで全体にぼやけがちなパール塗装をぐっと引き締めることに成功。
はやりのマジョーラ等の起用も考慮致しましたが、全体が暗いイメージとなり完成時に美しさに欠けるのと、
変わりすぎる色により、本来の曲線の美しさを損なうため今回は見送りました。
その代わりに、工業用の粒子の小さな(おそらく現在製造、販売されているパールでは最も粒子が小さいと思われる)
パールを使い、素晴らしい発色と光沢、さらに光の当たる角度によって微妙に変化する塗装としました。
(赤は赤。青は青の様に、基本の色は変化しないが、その色の持つ濃度を変化さす事により、色の深みと味わいを再現)
Assure 規約により派手な改造を禁止していますので(標準的な改修やディテールアップは行っております)
塗装に思い切ったこだわりを持った作品に仕上げています。
キット本来のプロポーションやこだわりを全面におしだし、そこに制作者の意地をプラスした作品です。
(あくまでも、個人の主観ですけど・・・笑。でも、出来は本当に素晴らしい物になっております。保証付きです)
ただし、余りギラギラの艶ありはメッキのようで面白くありませんので、適度な艶の状態に仕上がっています。

●パーツの確認
さて、制作記事に取り懸かります。
パーツの成型不良や歪み、欠品等を確認します。
もっとも、最近のキットは特に問題はありませんが、製作意欲を湧かすにはこの作業は欠かせません(笑)
キットと説明書、パッケージを眺めているとイメージが膨らんで来て『作りたい病』が発病します。(どんな病気やねん!)
『作りたい病?』がピークに達したら、制作にかかります。(物によっては10年以上もピークが来ないキットも・・・笑)

※1・パーツの確認参照

●洗浄
プラスチック表面の離形剤や、カソ剤(特に塩化ビニール等に時間が経過すると表面に浮いてくる油みたいな物)
を中性洗剤やクリーナー等で良く洗って取り除きます。(目視確認が出来ないのが難点)
ここで手を抜くと、後から塗料が剥離します。

※2・パーツの洗浄参照

●仮組
仮くみを始めます。
キットは接着剤不要のスナップフィットですが、パーツによっては接着する方が良い部分がここで判明致します。
ここでは、完成後のイメージが解ればOKですが、作ってしまえる部品は完成させました。(たまに後で泣きをみます。)

※3・借り組み参照

●下地処理
パーティングラインやゲート、ひけの処理をします。
パーティングラインは粗い目のヤスリで大まかに継ぎ目が目立たなくなるまで削ります。
ゲートの処理は部品をニッパ(洸斗氏は市販のニッパを加工して使用しています)
で切り離した後、プロ用カッターナイフ(ホームセンターで見つけました。刃の角度が鋭く
良く切れますが、指や 切ってはいけない部品も良く切れます 笑)で大まかな成型をします。
その後、ヒケを含めプラパテを使用し、少し大きめに盛りつけ乾燥後400番〜1000番の
サンドペーパーを使用し成型します。後はサーフェイサーで全体を塗装後確認。
やり残した部分や小さなヒケを確認、パテとサンドペーパーを使用して上記作業を納得が行くまで繰り返します。

※4・下地作り参照

●面出し
サザビーはパール塗装のグロス(艶有り)仕上げにするため、念入りに行いました。
全体をサーフェイサーで塗装後1500番のサンドペーパーで面出しを行います。
スジボリが薄い所はここで掘り直しました。

●塗装
このサザビーはシルバーを下地にパールを混入したクリアーカラーで下地のシルバーが完全に消えてしまうまで
カラーを重ねています。下地のシルバーは色の反射効率をあげ、奥行きのあるカラーに仕上げるのと、外部の乱反射をおさえ
色本来の深みを出すのに使っています。
納得する色を出すまでに、実に数十回のカラーテストを重ねています。
(Assure メンバーである 北 洸斗 は色作りに関しては天賦の才能があります。が、彼の腕を持ってしても思う色を
再現するのは簡単では無かった様です。私たちならば、その何倍もの時間と回数が必要になると思います)

全体の面だしが終わったら塗装に移ります。
まず、
『グロスインク』『シルバー粉』を入れ、更に補強剤(Assure Craft で現在開発中の商品で、塗料に数パーセント)
添加することで塗料に強力な接着力を付加してくれます)を添加して光沢の有るシルバーを全てのパーツにエアーブラシで
塗装します。
さて、今回の全てのカラーに共通しますが、
『グロスインク』を使用し、パール顔料『パルコ』を添加し、高級感のある
深い色合いの、光の当たる角度で色が変わる塗装をしてあります。写真でどこまで伝わるか心配ですが、今までに無い塗装と
成っていると思います。
カラーリングですが、先ず全体の最も多いカラーの赤はクリアーにレッドを混ぜています。
仕上げにクリアーのイエローで黄色みを出しています。
頭部や肩、足の部分等のオレンジはクリアーにイエローとレッド。
フレームの難しいブルー?は企業秘密らしいです。(実は微妙な色合いで使用した色は明確に表現出来ないらしいです。
一応、ブルーにブラックにレッドに濃藍に藍色にマゼンダに浅葱に青黄に赤黄に・・・その他色々?だそうです。)
黒い部分(ランドセルやプロペラントタンク)はブラックに
『パルコ』です(各色にも『パルコ』が入っています。)

最初は軽い目にエアーブラシで塗装します。
一度に塗料を乗せると下地のシルバーが浮いて来ます。
乾燥さしながら、何度も軽く塗装していきます。それによりカラーリングに深みが増して行きます。(但し、限度もの)
お気に入りの色が出たら、一週間ほど乾燥させます。

※5・塗装参照

●墨入れ
塗装が完成後に、
『スミレ』を使い墨入れを行います。
ベタベタと
『スミレ』を塗りつけ、専用クリーナーと模型用ウエスで行いました。
この際、モールドが薄い場合はけがき針やデザインナイフ等でしっかりと復帰させました。

※墨入れ参照

●マーキング
今回はキットに付属のデカールを主に使用致しました。
設定に準じて張り付け後、全体のイメージを損なわぬように、デカールを追加。
あっさりと仕上げております。

●仕上げ
全体のカラーリングの統一感を出すため、クリアーをエアーブラシで軽く塗装。
十分な乾燥時間を置きます。
さらに、表面に特殊な塗料を痛めないシリコンで保護、つや出しをしています。

●おまけ
ビームサーベルは北氏の最近のマイブームらしく、蛍光色でのグラディションで仕上げてあります。
蛍光カラーはAssure Craft製の耐光色のタイプですので、室外で2〜3ヶ月。蛍光灯の下では8〜10年は退色しません。

シャー・アズナブル。
一年戦争当時の1/100シャーのフィギュアもおまけらしいです?逆襲のシャーには・・・

各動力パイプはメッシュのケーブルに変更してあります。首部、胴体部。

フレームは少し艶を抑えた鋳造風の仕上げに。

ビットは稼働し、バックパックに収納されます。

今回もケースはなかなかの出来で、良い具合です。
バックにサザビーのエンブレム。全面に文字のクリアー陳列ケースです。

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