Max Factory
機甲界ガリアン『鉄の紋章1』

鉄巨人(ノンスケール)
全高約220mm
ソフトビニール製ガレージキット

マックスファクトリー社からリリースの鉄巨人です。
ガリアンだけどガリアンじゃない?
じつはガリアンって呼ばないんです、これ。

機甲界ガリアン 鉄の紋章1に出てくるTV版で言うところのガリアンなんですけど、鉄巨人と呼ばれています。

TV版との違いは・・・細部までかなり違っていますが、素もとガリアンワールドにあって異質な感じの主役メカでしたので、
こっちの方がしっくり来る方も多いのでは無いでしょうか?

とにかく格好よくなってると思うんですけど、皆さんはどうでしょうか?
最近では食玩でこのシリーズが出ていましたので、気になっていた方も多いと思います。

TV版ガリアンとは、また違ったガリアンワールドが展開されています。

さて、キットの解説を・・・

キット自体はガレージキット(ソフビ製)なので、組み立て彩色が必要です。
造形は素晴らしく時代を感じさせない物ですが、なにぶんガレージキットと言うことで組み立ては少し難解な部分も多く
ビギナーには難しいかもしれません。
(発売時期は忘れましたが、かなり前だったと思います。現在では入手困難かもしれません。
平成14年5月のオーダーシートには No1鉄巨人ガリアン No3機甲猟兵のみ在庫があるようです)

●洗浄
キットを箱からだして中性洗剤でぬるま湯に浸け歯ブラシなどで良く洗います。
表面の油脂分を綺麗に洗い流します。

●切り出し
良く乾燥させたらパーツを丁寧に切り出します。
この際、少し大きめにパーツを切り出し再度成形する様にします。
曲線が多いので、エッジを出しつつ曲線を殺さず!と言った成形が必要になります。

●仮組
仮組をします。
パーツの相を確かめながらマスキングテープで組み上げていきます。
ここで接着してしまうと思わぬダメージが・・・?(過去に多数実績あり!気を付けましょう 笑)
素晴らしい出来で、少しワクワクします。早く塗装に移りたいのを我慢して基本の工作を・・・

●下地処理
仮組が終わったら再度分解して下地処理をします。
先ずはプライマーなどで全体をコーティングします。これは、塗装の食いつきを良くし、剥がれの防止になります。
その後サフェイサー(今回は1000番から)で全体を塗装。
気泡やバリ、部品を切り出したさいのカットラインを丁寧に処理します。
主にプラパテ/アルテコsspを使用しています。

●塗装
いよいよ塗装ですが、塗料には『AssureColor』を使用しています。
塗装方法ですが、やはりマックスファクトリー製品にはマックス塗りがしっくりくる!と言うことで、
全体を濃いグレー(黒80%白20%程度)で塗装し、立ち上げ(濃い色目から着色)塗装しますが、
通常の市販プラカラーでは赤色や黄色、青色の発色が殆ど出来ません。
『AssureColor』では顔料濃度が濃い為、特に問題はありませんが、通常の市販品を使う場合は発色させたい部分に明るい色でグラデーションを
先に付けて置いた方が良いでしょう。

このキットは最近のプラモデルの様に、パーツごとの色分けなどありませんので、
全てマスキングで(マスキングテープと『MAS-KING』の併用)対処します。
少し昔のプラモデルでは常識の様に色分けなど有りませんでしたので、皆が出来たと思うのですが、
この前行きつけのプラモデル屋さんで、中学生位の子に「プラモデルのどこが難しいとおもう?」と聞いて見た所
少年A「接着剤を使うところ!」と言う答え。
え!? 接着剤?うそでしょ?マジで・・・?
少年B「部品がつながっているところ!」
う〜ん・・・・そうなのかぁ〜
結局期待していた答えの「いろぬりー!」や「パーティングライン消し!」と言う答えは返ってきませんでした。トホホ(苦笑)
時代は進み、便利な世の中になって行くにつれ、技術の偏りが発生してるようです。
生産メーカーの技術が進む反面、ユーザーの技術が敗退・・・・
我々が子供の頃は完成品の超合金やトイが高価で買いにくかったのでプラモデルで代用している内に
だんだん技術が付いて来たもんです。接着や塗装は当たり前の時代でした。
そのうち、組み立て済みプラモデル(現在も似たような物は既に存在してるし・・・)が発売されるのも近いかも???
それよりも、ガンプラを買っている子供がホビージャパン誌とか電撃ホビー誌等、模型誌を買ったことが無い、知らないと言う子が多く
そちらにも驚かされました。
模型誌はプラモデル好きな子供のパイブル、道しるべ的な存在だったものです・・・・
確かに1/144のガンプラが300円だった頃、600円のHJ誌は高価でしたが、(やば!、時代がばれる・・・)
値段以上に得る物も大きかったと記憶していますが。

脱線しましたが、色分けはマスキングで対処し、小さな部分は筆塗りで対処しています。
そのうち、マスキングの講習でもHP上でしてみますか?見てくれるかな・・・?

トップコートは『AssureColor』の場合必要ありませんが(塗装補膜が強いため)全体の艶を統一するために
セミグロス(半艶)でコートしてあります。硬質感を出してみました。

●アーマー裏面
装甲の裏側はグレーで統一してあります。
盾の裏も同じグレー。

●改修部分
ほとんど無改修です。
造形の出来が良く、手を入れたくないと言うのが本音です。
唯一肩アーマーの取り付けをキットの部品を使わずアーマーの内側に基部をつくり、プラ棒でキットの取り付け位置より少し上に
なるように付けています。心持ち怒り肩に。強度も少し上がってるかな?程度です。(上腕部にプラ棒を貫通させてあります)
それ以外は剣を触る程度で十分だと判断しました。
拳パーツは肉厚が薄く、透けて見える状態でしたので、内部にポリパテを流し込み空洞部を埋めてから彫り直してあります。

●剣
付属の剣は少しエッジが甘いのでシャープに削りなおし、握りの部分(拳に隠れて見えない部分)で上下に分割し
塗装後に差し込み出来るようにしてみました。
真鍮線で固定出来るようにしてみました。
これは、拳内部を埋めてしまった為、剣の抜き差しが出来なくなってしまった為の代替え処理で、通常は必要の無い加工かもしれませんが、
色々なキットにも流用の出来る技術です。
この処理により、剣の保持(拳との相性)が格段に向上。結果的に良い状態になりました。

●クリアーケース
展示品に付き、クリアーケースが必要となりましたので、展示ケースに入れてあります。
これは特注品で、サイズが 高さ:270mm 幅:390mm 奥行き350mmとかなりの大きさですが、
重量感と存在感のある鉄巨人を納めるにはジャストサイズのケースになりました。
背面は鏡張り。底面はオイルステン仕上げの木製です。上部クリヤー部分は曲げ加工で仕上げて貰っています。
(非売品)
通常このケースでサイズ指定で仕上げてもらうと、2万円前後になります。(文字等無し)
さらにアシュアーのロゴや背面の文字を入れてもらうと+1万円程度かかります。
市販品で良い物が無いのでやっぱり特注品になってしまいます。
その分、最高に格好良い!展示品になってます。

Assure Craft top

完成品一覧

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