バンダイ 1/144 SCALE HGUC(ハイグレード)
RGM-79 GM & RB-79
BALL

※嬉しいアイテム
バンダイから1/144のHGでボールがリリースされました。
初めての1/144では有りませんが、なんだか嬉しいラインナップです。
旧1/144のボールが良い出来だったので、少し不安もありましたが
実際手にとってみると、それを十二分に上回る出来の良さ。
デザインもMGのような、きついカトキデザインではなく、設定に近い模様。これは良い!
内容はツインセット。つまり2個入ってます。
旧ボールも1/250とセットでしたね。
今回は武装の違うボールが作れる同じスケールの2台がセットです。
お馴染みの180mm低反動砲と2連装キャノン砲が選べます。
もちろんどちらも2セット付いてますので、同じ武装も可能。
これも嬉しいですね。

せっかくボールが発売されたのだから、ボールのお供と言えばやっぱりジムでしょう。
ジム×1とボール×2で最小単位の戦闘ユニットとなるそうなので、今回はそんな設定です。
HGジムと言えば発売されてから、かなりの期間が経ちますが、振り返ってみると1/144は
初めての制作になる模様。
少し古い設計になるのでいかがな物かと考えましたが、取り越し苦労でした。
いまでも十分に通用する出来です。

今回は濃色からの立ち上げ塗装で「スケールの小ささを感じさせない」そんな仕上がりにしてみました。

※パーツ洗浄、チェック

箱を開けたら取説に良く目を通し、パーツの確認後、中性洗剤で洗浄致します。
ここで部品の欠落や成形不良のチェックします。

※1・パーツの確認参照

※2・パーツの洗浄参照

※仮組み

出来上がりのイメージを確認するために一度仮組をします。
どの部分がどこに干渉するかとか、塗装方法との兼ね合いなどを確認します。
パーツの接合部分がどこに来るかもこのときにチェックします。
HGは接合部が外に出る部分も多いので気を付けましょう。
2台を並べてみると・・・ボールって意外と大きかったのね。

※3・仮組み参照

※改修

今回は気になった部分に少し手をいれてみます。
1)ボールのコクピットが無人
2)ボールの下部スラスターに抜きの関係から、おかしなテーパーが付いている。
3)ボールのマニュピレイターに肉抜き穴状のモールドがある。
4)ジムの頭部、横側。耳の部分のモールド
5)ジムのスカート前面
6)ジムのビームサーベル
7)ジムの武装

こんな感じでしょうか?
順番にクリアして行きます。

1)ボールのコクピットが無人

イスなんかのモールドは入っているのですが、パイロットは無人です。
中に1/144スケールの人を入れて見ましたが、丸見えになります。
これはちょっと悲しいですね。
試しにウエーブから発売されている「MOBILESTAFF1/144」のパイロットらしき座っている人を
入れてみましたが、少し大きすぎる様子。
ならば、なぜか作り置きしてある同スケールの着座姿勢のフィギュアを乗せてみると、あら、ピッタンコ!
これで行くことにしました。

パイロットを塗装して乗せただけではちょっとスカスカな感じです。
操縦桿系統が無いからですね。
サイコミュー搭載のニュータイプ専用ボール。
「頭で考えるだけで自由に動かせます」なんて設定は・・・ないな。

操縦桿らしき物体を作って入れてみました。
1/700ウオーターラインシリーズのパーツとプラ材を切り出しパーツでそれらしく。
戦艦のパーツって重宝しますね。

2)ボールの下部スラスターに抜きの関係から、おかしなテーパーが付いている。

これは抜き型の関係から逆テーパーになるような形は抜けません。
最近はスライド金型等を使いこの辺はかなり良くなって来たようですが、この1/144BALLには
そんなお金の掛かる最新技術は投入されていません。
所詮、量産型の雑魚キャラ扱いです。
でも、そこはモデラー自身が愛着を持って手を入れてやる場所!
そう、それがバンダイの優しさなのかもしれません。

っと言うことで、このパーツを
(マジックで直接パーツに書いた
矢印の部分)ナイフやヤスリなどで
気に入るまで成型します。
成型が終わった常態。

ですが、問題が残っています。
隣の接着面にあたる部分にバーニアが半分の形で存在します。
これもしっかりと成型してやります。

接着剤がしっかりと乾燥したら、モールドを彫りなしてやります。
ついでに全てのモールドを一段つけて彫り直し。
市販のディテールパーツに変えてしまうのも良いかもしれません。
その場合は、土台が円柱型なので、一度綺麗に削り取ってしまって、そこに穴を開けて埋め込む形にすると
良い感じになるとおもいます。

3)ボールのマニュピレイターに肉抜き穴状のモールドがある。

こんなデザインなのか、肉抜き穴なのか解らず悩んでしまいます。
そんな時は埋めてしまって、納得のいく形にします。

4)ジムの頭部、横側。耳の部分のモールド

甘いと言うか、だるい感じのモールドが入っています。
MGでは別パーツになっていたりしますが、HGでは一体成型です。
切り取って作り直しでも良いのですが、そうすると今度は「浮いてしまった感じ」がします。
小さいパーツでですが、彫り直して「一体感」を尊重したいと思います。

彫り直した後です。
ついでにバルカン辺りも彫刻し直しました。

5)ジムのスカート前面

一体成型です。
デザイン的にもこれで良いんだと思います。
設定画でも一体になってます。
でも、なんだか寂しい。
片足を上げると、反対側のスカートも上がっちゃう・・・。
ならば、切り離して左右独立可動にしてしまいましょう。
と言うことで、別パーツに成型。
さらに腰パーツを前後反対にする事で、スカートの後ろ側も可動するようになりました。
固定は密巻きスプリングをつかいます。

6)ジムのビームサーベル

ジムのビームサーベルは本体を同じプラパーツ。
せっかくなので、ジャンクパーツからそれらしい長さのビームサーベルのクリアパーツを捜してきました。
最初から付いているサーベルの先を切り離して、同じ径の穴を開けて使用します。
パーティングラインを綺麗に消した後に、白でグラデーションを入れて、蛍光インクで塗装します。

7)ジムの武装

ビームスプレイガンとビームサーベル。
普通はこれでOKですね。
でも、せっかくボールと組んでユニットとして運用するのですから(この場合、ジムがリーダーだそうです)
火力でボールに劣るのもちょっと悔しいですよね?
なので、HGガンダムからハイパーバズーカを失敬してきました。
これで戦闘力UPです。
この後、銃身の横の部分にRGガンダムのバズーカに有るようなライン状のモールドを追加しました。

※下地処理

接合部やパーティングライン、ゲート(湯口)の処理がおわったら、全体をサーフェイサーで塗装します。
ここで各部品のひけやパーティングラインの消し忘れを再度チェックします。

パーツ事に処理していると、全体はこんな感じに混沌としています。
ジム一台とボール2台分のパーツが混ざっています。

モールドが浅くなっている所などは、この段階で彫り直しておきます。

※4・下地作り参照

※組み立て

ここまで出来たら一度組み立てて、全体のバランスをみます。
細部を調整して、本格的に組み上げてしまいます。

※塗装(エアーブラシ使用)

今回は立ち上げ塗装で仕上げます。
先ず、全体を濃いグレーで塗装します。この時にモールド等が消えない用に下地作りの段階で
予め浅いモールドは深く掘り直しておきます。

今回はジムの成型色に合わせて『標準インク』を調色しました。

立ち上げ塗装の手順を説明しますと

シャドウにしたい色(今回は濃いグレー)をベースに塗装します。
エッジより少し内側に輪郭を書きます。
その中を中心にいくに従って色がしっかりと発色するように塗っていきます。
中心は発色良く。エッジに近づくにつれて薄く(シャドウが見えるように)なるように。
一段階目完成です。
シャドウたっぷりの仕上がりにするのならば、こんな感じで完成です。
今回はシャドウは控えめにしたいので、この段階まで塗料を重ねて仕上げています。
殆どシャドウは目立たなくなっています。
いわゆるMAX塗りと言う技法ですが、シャドウの具合を調節しながら、好みの段階まで持っていきます。
完全にフラットな感じまで塗るのも有りです。

塗装方法に正解や決まりはありません。
出来上がりを想像しながら塗装するのも楽しみの一つですね。

逆に赤や黄色など、発色を良くさせたい色の場合はベースの濃色の上に白でグラデーションをつけます。
その上から均一に塗料を乗せることで、綺麗な発色が得られます。

難しいのは、全てのパーツのグラデーションの調子を合わせなければ、出来上がりに一体感の無い作品に
なってしまいます。

パーツの一部はマスキングで色分けします。
バーニアは黒に近いグレーに『パルコ』を少し混ぜて、金属質な感じに仕上げてあります。

ボールも同様にグレーからの立ち上げ塗装で仕上げます。
ジムと並べても違和感の無いように、調子を合わせます。

ボールの赤色の部分はジムと同様の方法で塗ってあります。
コクピット前面の窓は、キットの成型色だと明るすぎるイメージがありましたので、クリアグリーンを
さらに透明で薄めて塗ってみました。

※5・塗装参照

※墨入れ

塗装が完成後に、『スミレ』を使い墨入れを行います。
モールドがぐっと引き立ち、立体感が増します。

※トップコート
仕上げはツヤを整える訳ですが、今回はツヤ消しでまとめます。

※フィギュアー

作り置きしている1/144のパイロットです。
筆塗りで仕上げています。コクピット周りも後からも良く見える部分なのでしっかりと。

※アクションベース

別売りのアクションベースも用意しました。
ジムの方はグレーですが、ボールは水色です。なんで?
実は、訳がありまして、ボールにグレーのアクションベースを付けると・・・ボールが目立たない(笑)
キットが小さいので、飾った時にボールの存在感が薄い。
その分、アクションベースが目立ってしまうのです。本末転倒。
逆に、ジムに水色のベースだと浮いてしまった感じになります。
苦肉の策です。

ジム単体だと、こんな感じです。
これはこれで、良いですね。

ボールにはキットにもとからベースがついています。
しかし、これをつけると下部分が完全に隠されてしまいます。
これにアクションベースを付けても隠れる場所は変わりません。

そこで、ボールの背中側、スリットを利用して付ける事にしました。
三段になっている一番上のスリットを開口して、少しだけ大きくしています。
目立たない程度に。

そこに、差し込む部分を薄くしてしっかりと保持出来るようにしてみました。

ただ・・・最初の一つ目が加減を見るために調節してる内に、使用不可能に。
仕方がないのでグレーのパーツを使っています。(手前のボールです)
目立たない所なので良いのですが、一つ言っておきたいのは
「最初のテストするパーツをグレーでしたらどうなんだ!!」

なにはともあれ、完成です。
ジムのシールドは設定どおり、ガンダムと同じカラーリングのフチが白です。
ビームサーベルも白です。
なぜジム色じゃないんでしょうね?

モノアイの内側には、ツヤの無いシルバーのステッカーを貼り付けています。
ツヤのあるギラギラしたステッカーだと異様な感じがしたので、この仕上げです。
後頭部のカメラ部分は同じツヤ消しシルバーのステッカーにクリアグリーンで塗装した物を貼付ました。
ボールの2連装キャノン砲のセンサー部も同じ物ですね。

Assure Craft Top

完成品一覧

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送