バンダイ 1/100 SCALE MG(マスターグレード)
MSN-02 PERFECT ZEONG(パーフェクト・ジオング)

※パーフェクト・ジオング・・・

ブラウ・ブロやエルメス(後にララア・スン専用モビルアーマーと呼ばれる)でようやく実用化が可能になった「サイコミュー」
を搭載した初のMS「ジオング」であるが、サイコミューデバイスの小型化に当時の技術では非常に困難であった為、異例の大型MS
として全高約35メートルの巨大MSとして誕生した。

脚部パーツ未装着の1機は「赤い彗星のシャア」により「ア・バオア・クー」にてロールアウトされ、ガンダムとの一騎打ちにて
相打ちとなっているのは誰もが知っている話である。
脚部パーツ未装着と言っても、通常のMSなみの全高があり脚部パーツを含むと他のMSの倍以上の大きさになり、80%の完成率での
功績であるので、100%完成され、脚部パーツも装着した「ビグ・ザム」クラスの戦闘能力を有した「パーフェクト・ジオング」
ならば結果は確実に変わっていたであろう。

同時に建造されていた同型機及び脚部パーツ及び全ての試作機は「ア・バオア・クー」攻防戦に置いて喪失(そうしつ)したと連邦
サイドからの公式見解が発表されたが、その情報自体にも確証や物証があった訳ではなかった・・・
後に明らかになった連邦軍の情報隠蔽体質やデラーズ・フリート、アクシズなどジオン公国軍残党の存在を考えれば、
ガンダムと相打ちとなったジオングが最後の1機だったかどうか疑問である・・・

※パーフェクト・ジオングについて

っと言う上記の様な大変説得力の有る分かりやすい説明書(笑)とともに発売されたのが1/100 MG パーフェクト・ジオングです。
キット自体は先に発売されているジオングに脚部パーツを追加しただけで無く、各部にもそれに伴う変更がされています。

デザインは「プラモ狂四郎」に登場した「ドム」の脚をつけた物などでは無く MSV(モビルスーツ・バリエーション)で
正式に発表されたデザインで細部までしっかり再現されて説得力のある作りになっています。

全長約360mm(MG RX-78 GUNDAMで180mm)とMGキットでもその巨大さは他に類を見ないサイズです。(画像参照)
PG1/60 ザク2と並べても、その大きさにビックリします。
MG最大級の大きさとなっています!(箱のサイズも最大級です。持ち手まで付いています)

左から1/100 MG パーフェクト・ジオング、1/100 MG ガンダム、1/60 PG ザク2
こうして並べるとスケール感の無い変な構図になってしまうほどのボリュームです!

※製作にあたり・・・

今回はAssure Craftで開発中の新インクで(未発表です)”特別な機体には特別な処理”と言う事でグロス処理をしています。
濡れている様な艶で変色や剥離のしない新しい形の塗料を開発、使用しました。

メタリック調の塗装と相まって非常に美しい機体に仕上がっています。

製作は新製品と言うこともあり、細部に多少ディテールを加える方向でプロポーションは触らず『美しく見せる』事にこだわっています。

 

●頭部
モノアイを少し加工しHアイズ等を使いながらディテールアップを行っています。
モノアイは発光しているかの用なピンクで塗装。フル可動します。(上部に向ける事も出来ます)
アンテナはスケール感に乏しく思えたので少しシャープに削りだし。
外装のコクピットハッチの開閉が可能です。ハッチ奥にはシャッター状のモールドを追加。

 

頭部内部も密に塗り分け「センサーカバー?」(透明パーツ)も薄く削り込んでいます。透明度もUPしています。
サイドのアンテナは鋭くして、スケール感をUP。

 

●肩。腕部

肩アーマー内部は複合装甲をイメージしてアイアンブラックとレッドに塗り分け。
上腕部に新たに装甲が追加されました。その為キットでは上腕内部のシリンダーパーツが変更されています。

 

腕部スラスターは貧弱に思えた為、完全に切り落とし一段下げてから市販ディテールアップパーツを追加

 

手首関節外側の肉抜き穴を埋めてあります。結構見える部分なので気になります。
親指付け根のパーツにも追加加工しました。ここも完成後には非常に気になる部分です。
紫色なのはランナータグのプレートを使用した為・・・厚みが丁度良かったもので・・・(笑)

 

指の多関節は全て可動します。
指先メガ粒子砲にはシャッター状のモールドを追加。
開口しても良かったのですが、防壁板が無いと色々入り放題になるんじゃないかと・・・

●本体
背面は放熱板状のモールドを緻密に塗り分け。

腰部サイドには マンが「プラモ狂四郎」に登場した巨大なサーベルラックも装着可能。
好みで付け替えが出来るように加工してあります。
(巨大な実剣はどうかと・・・?(笑)

スカート全面は「のっぺり」した印象でしたので、背面に準じたモールドを追加。
メガ粒子砲は開口してみました。

 

スカート内部の複合装甲も他の内壁と同様にアイアンブラックとレッドで塗り分けてみました。
バーニア内部に市販パーツでディテールアップを施し、レッド、ブラック、ゴールドと3色で塗り分けてあります。
バーニア外側はメタリックなグリーンで塗装。
メインバーニアはあえて単色で色分けせず、インパクトを持たし「何か有るな・・・!」と思わす仕上げに。
(脚部ドッキングブロックなのはバレバレ・・・?笑)

スカート内 5つの小バーニアは独立してフレキシブルに可動する他、ベースブロックごとスライドするギミックが再現されています。

各種フレームやバイピングを密に塗り分け(塗装こそ最高のディテールアップ!とは誰か言ってたな・・・)
つや消しの黒インクと通常の黒インクを使い分けさらに、ゴールドやシルバーやメタリックな紺色やなんらとにぎやかに、派手目に塗り分けてあります。

 

●脚部

ドッキングブロックでの切り離しが可能なパーフェクト・ジオングのキモでもある脚部パーツです。
その巨大さはMGサイズのMSより大きく、圧倒されます。
内部パーツまで精密に再現してあり、二重関節等 非常に良く動く作りになっています。
本体とのドッキング後はロック機構がついており、すぐに外れたりする事はありません。

塗装はメタリックグリーンと渋い感じのカラーリングにセミグロス(半艶)仕上げになっております。
3連スラスターは可動します。カラーリングはメタリックな紺色とパイプ類はゴールド&シルバーでインパクトをつけました。 

 

3連スラスター(バーニア)内部は市販ディテールアップパーツを追加
こちらも、レッド・ブラック・ゴールドと3色に塗り分け。

脚部カバーパーツは複合装甲をレッドとアイアンブラックで密に塗り分けてあります。

 

完成後もここまで装甲を外す事が可能です。
カラーリングは上腕部、脚部のメカニカルな部分はメタリックグリーン
その他メカ部分はメタリックな紺。
フレームその他はメタルアイアン。と変化をつけてあります。
各所にゴールドとシルバーでアクセントを入れてあります。

●さらに、劇中に登場した「赤い彗星のシャア」が駆って出た未完成版のジオングにも換装が可能です。
好みの状態でディスプレイが可能です。

コクピットハッチの開閉が可能です。

 

コクピットにはシャアでは無く「ジオン兵」をセレクト。
1/100 MG ズゴックからの転用です。
(現在の所、ジオン兵では最高の造形ですので、好んで使用しています)

※製作途中・・・

パーツの洗浄、チェックを済ましサフェイサーを吹き終えて一度組み上げた状態です。
パーツは開封した後
確認を兼ねて中性洗剤で洗浄致します。
洗浄しながら
部品の欠落や成形不良のチェックをしています。

240〜600番までのサンドペーパー等を使い下地処理を兼ねてヒケ等のチェックをします。
その後サーフェイサーは500番を使い1000番のサンドペーパーで表面を仕上げます。

後に分解する必要の無い部品は接着して強度を高めながらパーティングラインの処理をしてしまいます。

※1・パーツの確認参照

※2・パーツの洗浄参照

※3・仮組み参照

※塗装(エアーブラシ使用)

基本的にエアーブラシで塗装しています。

ここまで読んで来られた方は非常に気になっておられると思いますが・・・
今回は表面をぬめる様な素晴らしい光沢の艶で仕上げてみました。

これは『Assure Craft』の開発インクで名称等はまだありませんが模型業界では初のアクリル・シリコーン系インクです。

今までに目にする事のある各種表面仕上げ塗料は「艶」の問題ではなかなか納得出来る物が無かったのが現状です。
また、凄い光沢の仕上げを目にする機会もありましたが、問題も多く抱えており使用するには至りませんでした。
例えば・・・・

市販模型用トップコート
※艶の状態が思わしく無い。(思うほど艶が出ない)
※表面処理次第で艶の良い悪いに影響する。(気が遠くなるような作業が・・・)
※スプレー缶タイプでは、高度なスプレーワークが出来にくい(熟練者なら問題は無いかもしれない)
※乾燥時間が長く、乾燥時の保管状態に寄っては空気中の "埃" 等に悩む事になる。
等使用が難しく、思った結果が出ない》

Assure Color グロスタイプ 透明
※市販品での最高品程度の艶は確保出来るが、それ以上の効果は努力次第・・・
※塗料なので、表面を樹脂で覆った様な塗装は難しい(出来ない事も無いが有る程度の技術が必要)
※乾燥時間が他社製品と同等程度である。特別 早くも無く、遅くも無く・・・
※自社製品なので、がんばって使うしかない・・・笑
等々 ずば抜けて「これしかない!」と言う程の・・・・これ以上は言いにくい・・・》

エポキシ塗料
※艶は申し分無くでる。
※熱処理でのみ硬化する(模型自体が温度に耐えられない)
※熱処理の要らないタイプでは2液混合性で使用が難しい。
※硬化剤が黄色みを帯びているため、白色には使用が制限される。
等、一般の使用には制約が多すぎる》

ポリエステル塗料
※艶はかなり有る。
※完全乾燥には熱処理が必要(120℃以上〜)常温乾燥はしない。
※ある程度の耐熱性はある・・・模型では必要は無い。
模型には向かない塗料である》

各種ニスを使用した場合
※イメージに近い艶が出る製品も有るが・・・
※時間経過と共にひび割れや剥がれが発生します(スチロールやプラとの相性が非常に悪い。伸縮率が違う為。)
※こちらも時間が経過すると黄変する(黄ばんだ用になる)
※松ヤニを成分として配合してある場合等は問題外
となります》

自動車用 ポリウレタンインク 等に至っては 
※艶は申し分ないが・・・
※通常乾燥しない(かなりの高温 150℃程度の熱処理をしないと いつまでも乾燥しない。結果、指紋や埃等が永遠に付着する)
※常温で完全乾燥しない訳ではないと思うが、数ヶ月〜数年は必要である。
(一応の表面乾燥はする。完全乾燥までに付いてしまった埃や指紋はそのままに・・・)
※時間経過と共に黄変する(車の塗装では分かり難いですが、小さな物 例えばプラモデル なら気になる状態まで黄色くなる
分かりやすく説明するならば、車の塗装の「日焼け」と言えば良いでしょうか?紫外線での変色のみならず、塗料自体の黄変が原因です。
等々色々な問題を抱えており到底模型には使用できませんでした》

ならば、「無い物なら作ってしまえ!」っと言うことで Assure Craft の殆どの作業を中断して開発されたのが、
この『名前もまだない艶インク』?です。
『Assure Color』との相性も非常に良く、成分的にもひび割れや黄変のしない物を使用しています。

さらに!なんと吹きつけに失敗してもやり直しが利くとおまけ付き
(詳しくは Assure Craft HP 上にでも発表する予定です)
これほどの強みは他にはあり得ない製品となっています。(一般発売時期はもう少し先になります)

さらに、さらに!塗装乾燥時間も今までには有り得なかった『表面乾燥:常温で約20分/完全乾燥:約50時間〜70時間(2〜3日程度)』
と驚く結果が出ています(市販の表面仕上げ塗料でも3〜7日は塗装面に触れません)
乾燥後は非常に硬質になる為、指紋等一切付きません。通常の塗装した模型と同じように扱えます。
(但し、極度のあぶら性の方の指紋等は・・・、付いたら拭いてください 笑)

今回はこの塗装の上にさらにシリコーン皮膜を作り、埃や汚れを防止し更なる『艶』を与えています。
この、凄い光沢と写り込みをじっくりご覧ください。

 

 

●本体塗装

本体シルバー / シルバーグレイ
本体ブルー / メタリックブルー
本体ブラック / メタリックブラック
腰部メガ粒子砲 紫 ックパープル
腕部及び頭部スラスター 黄色 / メタリックイエロー(ゴールでではありません)
頭部アンテナ 赤 / メタリックレッド
と外装部はメタリックを基調に仕上げてあります。
使用したカラーは『Assure Color』ですが、通常も物とは違い深い色相が出せるタイプの塗料です。

内部メカニカル部及びスラスター等 緑 / メタリックグリーン
内部メカニカル部及び脚部スラスター等 紺 / メタリックな紺
複合装甲内部及び各スラスター内部 赤 / 濃色レッド(黒の上にもハッキリと赤色が発色します)
複合装甲フレーム部 黒鉄色 / アイアンブラック
モノアイ / 蛍光ピンク(顔料系塗料ですので褪色しにくいインクを使用)
その他シルバー/ゴールド/フラット(艶消)ブラック等はパイプ類やフレーム等に使用

いずれも『標準インク』『パルコ』等を入れて使用しています。

※5・塗装参照

※墨入れ

基本色の塗装が完成後に、『スミレ』を使い墨入れを行います。

ペタペタ『スミレ』を塗りつけ、専用クリーナーと模型用ウエスで拭きあげて完了となります。

表面光沢のコーティング(トップコート)は墨入れ後に行います。

※マーキング

キットに付属のマーキングシール等をメインに使いましたが、一部のみです。
その変わり、他のMGシリーズからの拝借で転写式のマーキングを多用しています。
左胸 機体番号はオミットしました。
右胸のジオンマークは幾分色の薄い(沈んだ感じ)の物を探して使用しています。

マーキングはあっさりとした感じに仕上がっていると思います。

※フィギュアー

1/100のフィギュアーはすべて筆塗りで仕上げてあります。

立ちポーズ、コクピット搭乗の2体を1/100MG ズゴックから頂いてきています。
ドライブラシ塗装等を使い細部まで塗り分けてあります。

※アーム用専用スタンド

オールレンジ攻撃再現用のスタンドはクリアーパイプで作り直してあります。
クリアーパイプの長さは3種類作りました。
短:206mm
中:235mm(元から付いてくるサイズとほぼ同寸)
長:430mm
好きな高さからオールレンジ攻撃が出来るようにパイプの長さを変えて使用できます。
(写真は右手:短使用 / 左手:長使用)
市販のクリヤー塩ビパイプ5φが使用できますので自由な長さでディスプレイできます。

アームと本体をつなぐ有線はしっかりしたリード線を使用していますのでフレキシブルな動きが楽しめます。
※ただし、パイプの430mmを使用し、思いっきり手を伸ばすと『ものすごい場所を取る』事間違い無し!です(笑)

塗装はシルバーを下地にして、クリアーブラックをしっかり吹き付けた「深みのある黒」にしてあります。
イメージは「漆(うるし)塗り」のメタリックバージョン?です。(実際には存在しないと思いますが・・・)
こちらも、本体と同様の光沢のある仕上がりにしてあります。
(写り込みにご注目下さい。)

 

マンガ「プラモ狂四郎」に出てきた『サーベル』も製作はしております。
メッキを使用し大変綺麗な物です。
グリップ/鍔のパーツはセミグロス(半艶)のメタリック・ブルー・ブラック(ややこしい色です・・・)
で塗装してみました。

左腰にサーベルラックも取り付け可能です。(交換式)

サーベル用てのひらパーツも付属しています。

(基本的にMSVのイメージで製作していますので、オマケパーツはきっちりと製作はしていますが、使用している写真はありません。あしからず・・・)

付属品は以下写真の物(アーム用有線/アーム用スタンド/スタンド用クリアパイプ3本/メッキサーベル/サーベルラック/1/100ジオン兵)に
上記写真のサーベル用持ち手パーツを製作しています。

※本体スタンド・クリヤーケース

オイルステインで仕上げたウッドベース (40センチ×40センチ) にジオングの文字をあしらったロゴと
アシュアークラフトのロゴが直接プリントされています。
(オイルステイン=アンティーク高級家具等に使われている木目をいかした表面仕上げ。木調オイルで仕上げる。防虫、防腐効果が非常に高い)

 

クリヤーケースは背面が鏡になっています。背面も同時に見る事ができます。
ベース込みの全高は43センチありますが、アーム用専用スタンドの"長"のクリヤーパイプは使用できません。

非常に大きく(過去のクリヤーケースでも最大かと・・・)
見栄えもしますが、何よりも埃や事故から大切な完成品を保護出来るのが有りがたいです。
(2004.09 初めに関西を襲った大きな地震でも、ケースに入っている完成品はすべて無傷でした。でも、こわかったですね・・・)
ちなみに非売品です。一品ものですのでスペアもありません。あしからず・・・

※最後に一言・・・(HIROTO KITA)

写真では何処までイメージをお伝え出来ているか不安ですが、実物を見るとジオング自体の大きさと、その塗装方法に誰もが魅入られてしまいます。
同スケールのガンダムと比べても倍ほどの全長の差があり、さらにボリュームがあります。
光沢塗装と相まってその存在感は今までに感じた事の無い造形物となりました。

全体を膨張色にしブルーでインパクトを持たせる事により製品から受ける
『脚が以上に長く、バランスの悪いキット』のイメージを拭いさる事も出来たと思います。
塗装次第で複雑な改修をしなくてもイメージは変えられる事が実証出来ました。

ご協力頂きました関係者の皆様、並びにご覧頂きました皆様に感謝致します。

北 洸斗(きた・ひろと)

Assure Craft HP TOP

完成品一覧

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